


20世紀では国際交流は経済、物流が中心であったといっても過言ではありません。21世紀に入ってからさらに文化や情報交流が加わり、社会システムの変革に大きな影響を与えています。これを媒介するのは何と言ってもさまざまなサービス業務による交流が成り立つようになってきているからと思われます。一方、日本は追い上げ、追いつき型の発想から先進国に学び、そして学び合うとシフトさせてきたが、従来途上国とされた国々でも社会変革に成功し、経済的にも急速に発展してきて国々が少なからずあります。とくにアジアの中でも韓国、タイ、中国、マレーシア、ベトナムなど多くの例を挙げることができます。
これらの国々は日本にとって地理的に近隣地域であり、歴史的、文化的にも古くから影響しあっている関係であるため、相互の理解が比較的容易であるはずですが、このことを明確に意識することが相対的に少なかったではないかと思われます。アジアには、豊かな自然や優れた人々が多いにも関わらず、様々な事情で教育、保健、医療、福祉がまだ十分でない国が少なくありません。このような国際環境のなかで現在アジア諸国と協力し合い、連携を深めていくことは大変意義深いと思われます。アジア諸国のなかでもベトナムは歴史的に強く中国文化の影響を受けつつ、20世紀おける米国との関係においても日本の歴史文化と相照らす面があります。
私たち「NGO日本・ベトナム パートナーシップ」は、アジアの中でも日本と大変関わりの深いベトナムの人々と、団体名の示す如くパートナーシップを結び、互いを理解し高めあうコミュニティづくりを目指しております。教育、保健、医療、福祉の発展を主軸に、子どもの健やかな成長、障がい者のよりよい生活、成人や老年期の健康増進と疾病予防、地域の安全と衛生環境の整備等、専門家もそうでない方も、それぞれの立場で興味のあることから一緒に取り組んでいただければと思います。
一人の小さな力は、皆で合わせると大きな力となります。国際協力の一歩を、是非私たちとともに踏み出しましょう。
千葉大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科公衆衛生学修了(医学博士)。成田日赤病院、松戸市立病院(産婦人科)に勤務。
厚生省国立公衆衛生院母性小児衛生学部研究員在籍中に米国Yale大学医学部Department of Epidemiology and Public Healthへ留学(Postdoctoral Fellow)。国立公衆衛生院学校衛生室長、保健統計人口学部部長、同院院長を経て、国立保健医療科学院名誉院長(現在)。
この間、千葉大学医学部(公衆衛生)、東京大学医学研究科(国際保健計画)、筑波大学医学部、慶応義塾大学総合政策学部、目白大学看護学部等、非常勤講師、北京大学医学部公衆衛生系客員教授(衛生統計)、琉球大学医学部地域医療研究センター客員教授、中山医科大学公衆衛生系客員教授(衛生統計)、東京都立保健科学技術大研究科(国際保健)客員教授、東洋英和女子大国際交流研究科(国際保健)客員教授、多くの大学教育に携わってきた。
また、国際協力事業団人口家族計画委員会委員(中国、コロンビア)、同事業団ペル-人口家族計画プロジェクト国内委員長はじめタイおよびケニアのプロジェクト担当、United States Agency of International Development(USAID), Consultant(米国国際開発援助庁コンサルタント)、United Nation's Fund for Population Activities(UNFPA),Consultant(国連人口基金コンサルタント)、国際協力事業団国別(ペル-) 援助研究会委員、国際協力事業団国別(中国)援助研究会委員、Asian-Pacific Academic Consortium of Public Health (APACPH), President(アジア太平洋地区公衆衛生学術連合、理事長)を歴任したほか、Comite International de Cooperation dans les Recherches Nationales en Demographie (CICRED),Executive (国際人口研究協力委員会、理事)、US-China Association of Psychosomatic Medicine, Exective(米中心身医学協会理事)、地球産業文化研究所,研究委員、Mahidol University, School of Public Health, Academic Consultant(マヒドン大学公衆衛生学部学術顧問)、国際協力事業団ホンジュラスPHCプロジェクト国内委員長、WHO事務局長諮問委員会委員(高度保健医療統計)、世界国立公衆衛生研究所所長連合会会員(IANPHI)などを務めた。
現在、Asian-Pacific Academic Consortium of Public Health (APACPH),President Emeritus (アジア太平洋地区公衆衛生学術連合、名誉理事長)、同連合 Global Health Ambassador、日中医学協会理事、産前産後ケア・子育て支援学会理事長。
専門は、公衆衛生学、産婦人科学。
アジアの中でも、近年のベトナムは経済発展や都市化等の発展スピードが速く、人々の生活も日々劇的に変化しています。また、日本国内の在留外国人のうちベトナム人の増加が最も著しく、2006年からの10年間で約6倍となる等、いまや日本人とベトナム人は、地域で共に生活する存在となりました。
このような中で、年齢、性別、障がいの有無や健康状態を問わずに人々が日本でもベトナムでもイキイキと相互に協力して生活できるよう、支援していきたいと考えます。私たちは、一緒に活動する仲間をお待ちしております。「NGO日本・ベトナム パートナーシップ」が、皆様の国際協力・支援への情熱とちからを発揮する場となることを願います。
秋田大学大学院医学系研究科修士課程修了後、同博士課程修了(医学博士)。臨床経験後に、日本赤十字秋田看護大学助教、日本助産師会事務局長、国立看護大学校講師を経て、国立看護大学校准教授(現職)。
専門は、社会医学、公衆衛生学、助産学、思春期学。
2012年より継続してベトナムでの社会医学研究を行っている。国内外を問わず、母子保健とリプロダクティブ・ヘルスの推進活動をしている。
いまアジアは大きく戦後の激動のなか、日本に対する真の国際交流、国際協力の真価がとわれるまでになりました。わたくしたちのこの「日本・ベトナムパートナーシップ」の果たすべき役割も、たいへん大きな期待が寄せられています。どうぞ皆様方お一人ひとりの「ゆめ」「ゆとり」「ゆうき」をこの会にて実現、実践していただき、日本とベトナムとの真の国際協働が可能になりますように、ご支援、ご指導をおねがい申し上げます。皆様方のヴィジョン(ゆめ)、ミッション(ゆとり)、パッション(ゆうき)をみんなの力で実現していきましょう。
京都外国語大学院修了後、関西大学院社会学研究科博士課程満期退学。姫路学院女子短大助教授 平成元年、奈良大学社会学部教授、平成17年から立命館大学国際関係学部国際インスティテュート教授、その間国際平和ミュージアム副館長、立命館大学学生部副部長、平成28年定年退職後、平成29年より日越大学教員としてベトナムハノイに在住。JICA専門家として日越大学運営等に係る。
国際平和学会、国際社会福祉学会等多くの所属学会員を兼ねる。専門は国際福祉論、国際関係論、リプロダクティブヘルス、家族社会学。